untitled #194
予定よりも発売が遅れて、11月に発売されるという究極の標準レンズ、Leica APO-Summicron 50mm F2 ASPH.
F2という"全然欲張らない"スペックながらも、究極の材料と最高レベルの設計を行った結果、現行Summilux 50の1.5倍以上という693,000円のプライスになったそうです。これはライカ社にとっても「このレンズを歴史に残そう」という意気込みを感じさせます。
先日行われた新宿高島屋でのカメラ市にて、わずか1分ほどですがこのレンズを手にすることができたので、その写真を記念に残しておきます。M9につけて持った感じは現行Summicron 50と何ら変わらない印象。Summiluxほど硝子が詰まった重量感もなく、コンパクトかつ軽量です。鏡胴の造りについては普通のライカレンズも十分に素晴らしいので、その点についても特に違わず、写真を撮ってるだけでは特別な感じはまったくありません。
写りに関しては慣れない条件でわずか4枚撮っただけなのでよくわかりませんが、データシートのMTFは強烈。無加工のデータもこちらに置いておきます。撮影データは絞り優先AE・開放・1/1500、ISO 800、JPEG-Fine。M9のファームを最新にアップデートしてないからか6bitは認識しませんでした。できればISO 400で撮りたかったな。
自分自身は設計は古いながらもとてもよく写る現行Summicron 50に満足しているし、どうせ買うならより明るいSummilux 50を欲しいなと思うけど(買えないけどね)、フィルム時代に比べISO感度を高めに設定できるデジカメでは、F1.4という明るさだけなら特にいらないのかもしれません。そう思う方はぜひ(笑)。
にしてもX2に"Visoflex"なんて名前付けちゃったEVF、やっぱかっこわるいですな(笑)。
Posted by Kazuya Nakazawa at 2012.09.07 Fri