Tomioka #22

Leica M Monochrom + Carl Zeiss Hologon 16mm F8
2017.06.10 / Tomioka

今日、震災以来不通となっていた常磐線の富岡駅が営業を再開しました。これまでに4回、この地を訪ねることになったきっかけは、このツイート

一般人が立ち入れるようになった約40日後の2013年の5月に初めて訪れました。翌2014年の1月に訪れた時も同様に、津波による瓦礫が撤去されている以外、ひっくり返った車も壊れたままの駅舎もそのまま。町に人の姿はなく、国道を10km以上南下しないとガソリンスタンドやコンビニすら営業していない状況でした。さらに1年後の2015年4月に訪れた時は、放置されていた車や駅舎が撤去されていて、国道のガソリンスタンドも営業を再開。少しずつ人の営みが戻ってきているようでした。一方で駅の海側には膨大な量の除染した土が積み上げられていました。それからさらに2年後の2017年6月に訪れた時には、新駅舎が建設中で駅の場所も北側へ少し移動、大きなロータリーができていたかわりに駅前で廃墟となっていた建物はすべてなくなっていました。国道6号も不通区間がなくなり交通量も増加、営業を再開した店舗も以前と比べてずいぶんと増えていました。

ニュースによれば富岡町で生活する人は先月末の時点で304人。住民票がある人の2.2%だそう。震災から6年半という時間は長く、すべての人が元の生活へ戻れるわけではありませんが、鉄道の再開により、この町へ多くの人が戻ってくることを願っています。また時期をみて訪れてみたいと思います。