untitled #628

Leica SL2-S + Mount Adapter + APO-Summicron 50mm F2 ASPH.
2021.02 / Koenji

定額給付金を元手にいくらか足して昨春に購入したライカSL。発売当初に抱いていた大きく・重い(あとなんか格好悪い)という印象からずっと眼中になかったカメラでした。ところが、2019年末ののライカSL2の発売で中古相場が大きく下がり、遊び用にと手にしたはずが、結構...いや、相当いいカメラなんですね。2015年と発売時期は古いものの、元々高級機であったこともあり、重さと・大きささえ我慢できれば、造りのよさに加え、M型のレンズとの相性もミラーレスカメラの中では随一。画も素晴らしい。気がつけば、富士フイルムXとニコンZのシステムを二軍落ちにし、手元から駆逐してしまうメインとしての存在に。ただ、元々中古で入手したカメラですから、レンズを増やしてシステムを拡充するにも「ボディの寿命が先に来たら...」と、もう1台買おうかと考えているうちになんと、同じ24MPの画素数で裏面照射型センサーを採用したSL2の兄弟機ライカSL2-Sが発売され、価格も落ち着いてきたこのタイミングで購入することになりました。

ライカSL→SL2-Sの間には5年を超える進化があるものの、背面のボタンはM型のライカM10に近いレイアウトとなり、それ以外のダイヤル等の配置はSLと同じというイメージでしょうか。個人的にはSLのUIの独特さ加減が薄まり、より直感的に操作できるようになりました。高感度性能がより強くなり、手ブレ補正も内蔵し、ファインダーの見えもよいと、昨日届いてまだ少し触っただけですが、よい買い物をしたなと思えるカメラでありました。いくつか気になったところを少しだけ。質のよかったEVFはそのままによりコントラストが高くなりました(見栄えがよすぎ?)。グリップの指のかかりがよくホールドしやすいです。電子シャッターの最高速は、SL2の1/40000秒ではなく、1/16000秒。GPSアンテナの突起はなくなりましたが、ストラップホールとホットシューが出っ張っるようになりました。SLの渋みや深みのある独特の色調は薄まり、出てくる画は普通のデジカメに少し近づいた印象...ぐらいかな、とりあえずは。ライカオリジナルだったSLと比べれば少々ベースモデルのパナソニックの香りも漂いますが、SLの後継として、SL2-Sは十分に満足できるボディに仕上がっているような第一印象です。

このぶら下がったスニーカー。ずいぶん前にも撮った記憶がありますが、その時の写真を見つけられず。改めて写してみると、だいぶ朽ちてきていました。